高校生講座2017
2017年10月7日 青森県の高校生を対象として特別セミナーを行いました。
青森県高教研理科部会と日本化学会東北支部のご協力と青森県教育委員会の後援により弘前大学創立50周年記念会館で開催しました。
講師に 京都大学 村上正浩先生と神奈川大学 上村大輔先生をお招きし講演いただきました。村上先生からは、ノーベル賞の成立ちと有機化学に関したノーベル賞について話題が提供されました。講演の途中では、鏡像異性体の概念を体得してもらうため、サイコロを使った実習やリモネンの臭いを嗅ぐ実験が催され、高校生の皆さんに興味をもっていただけたようでした。続いて上村大輔先生より、分子イメージングや医薬品創製の分野で重要な海洋由来の天然物について、その発見から最先端の応用にいたるまでを紹介いただきました。
午後からは、4班に分かれて教育学部と理工学部の実験室に移動し、「鈴木—宮浦カップリング反応」を体験する実験を行いました。試験管にブラックライトを照射すると、サンプルが発光したり、色が変化する様子を楽しそうに観察していました。
【セミナー受講風景】
プログラム
1. ノーベル賞と有機化学
講師 村上正浩先生(京都大学教授)
2. 海洋生物に医薬リードを求めて
講師 上村大輔先生(神奈川大学特別招聘教授)
3. 実験 鈴木-宮浦カップリング反応
講師 清水正毅先生(京都工芸繊維大学教授)
長南幸安先生(弘前大学教授)
増野敦信先生(弘前大学准教授)
神孝幸先生 (青森南高等学校教諭)